体調

7月の終わり頃から咳が出始め、なかなか治らない。一応、喘息の症状とのこと。肺炎や結核ではない。検査もしたし、薬の治療もしっかり受けているが、まだ、もうちょっと、完治までは。
なんやかんや自分は頑健ではないが、身体は大丈夫で、週一でラーメン二郎も食べて..と変な自信はあった。だが、今、食欲ももうひとつ。

どこかで自分の傲慢さが祟ったのか。色々考える時間は出来た。普通に働いて、暮らしていることが本当に尊く思える。今週はずっとバイト出来た。
それでも、46才ともなると、身体にガタが来るのかもしれない。ミュージシャンだからってわけでもないが、やっぱり身を削ってる部分はあるのかな、なんていつになく神妙に思ってしまった。

2013年から、アルバムは、『m t v』、『FUCKIN' GREAT VIEW』、『SING A SONG2』、『SHINE ALL AROUND』。私家版でも色々出してきた。
その、どれも好きだからやってきたことだけど、さすがにちょっと疲弊してきたのか。やや情けないが。

それでも、まだやりたいことはある。いつも頭の中では複数のプロジェクトが蠢いている。それが実際に動いて実現するのは稀だが。
自分が動いて音を出さないと、自分の欲しい音はない。
常に、色々なものを探してるが、やっぱり、欲しいものではなかったり。


二郎、そろそろ行きたいね。

杉本拓さんについて

杉本拓さんと、今回はじめてのセッション、そして共演。セッションはsoundcloudの2曲を聴いて頂く通り。ひたすら楽しかった。(https://soundcloud.com/mtrock

杉本さんのお名前は勿論ずっと知っていたし、ライブも見たことあった。ただし、だいぶ前のこと。今はなき代々木のオフサイト、大崎のl-eでも。微音、というのか本当に小さく、静かにギターを弾いていた。インプロなのか、現代音楽なのか、クラシックなのか、数学なのか。それは自分にはわからなかった。が、それは「大人しい」ものとはまるで感じなかった。ロックのある部分を拡大したかのように自分はとらえた。そこらの肉体的なバンドよりひたすら熱かった。

オフサイトは二階がカフェバー的なフロアで、一回がライブスペースだった。一人で行った時、緊張した。やはり、ちょっと世界が違うような。そこで杉本さんはチェスをやられていたのを凄く印象的に覚えてる。かっこいいとか粋とかじゃなく、このひと、気難しそうで、本当は何も考えていないんじゃないか、と勝手に思って、勝手にこっそり嬉しくなった。

今回のライブフライヤーの裏面に杉本拓さんのプロフィールを載せてある。下記にも貼った。本人から送って頂いたものを「どうぞ、後は編集はご自由に」とのことだったが、そのまま載せた。面白かったから。杉本拓さんはぼくにとって「面白い」ひとです。

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「ゲス番長」(A亭主人)

「雑巾王子」(おなじくA亭主人)

「ギターの牧師」(デヴィド・トゥープ)

「コンセプト先生」(ラドゥ・マルファッティ)

「シェルシを弾くジム・ホール」(キース・ロウ)

「フェルドマンを弾くベイリー」(ドナルド・ミラー)

「いやらしい人ね!」(某ミュージシャンの奥さん)

「飛行機で隣の座席に座っているテロリストかもしれない人」(別の奥さん)

「歩く抽象」(N氏)

「猫」(中村としまる)

悪魔くん」(飯田克明)

「深遠かただの茶番か、どっちもありえる」(あるCDレヴュー)

「0点」(音楽雑誌におけるあるCDの評価)

「ホームレスの方ですか?大変でしょう今の季節は?」(交番のお巡り)

「ここで何してるんですか?待ち合わせですか?」「いえ、ただ立ってるだけです」(別の交番の前での対話)

「君の歩き方には目的がない」(さらに別のお巡りの尋問)

「こういう経験は初めてですか?」「いいえ、5分前にもあそこの交差点で」(職務質問

「お兄さんみたいなモダンな人はじめて!」(ある立ち飲み屋のママ)

「少しはお客さんのことを考えて下さい」(コンサートの企画者)

ブレッソンの映画みたいな音楽」(お客さん)

「あなたの音楽を聞いて、私はパンクをやめた」(アメリカからのファンレター)

「雨漏りのする監獄にいるみたいだった」(共演した即興演奏家の苦言)

「いや〜よかったです!と言いたいところですが、さっぱり分かりませんでした」(お客さんによるコンサートの感想)

「天狗と狐」(宇波拓とのデュオのバンド名)

「ロウアー・ケース・インプロの放蕩息子」(THE WIREによるライブの宣伝文句)

「数学のエッセイで、音楽ではない」(principia sugimaticaにたいするイチャモン)

「杉本拓の音楽は、物理学でいうところの物理モデルに類似している。」(鈴木學)


「これはケージの沈黙ではない。ウィトゲンシュタインの沈黙だ」(webで見つけたprincipia sugimaticaのレヴュー)

「all you need is ゲス番長」(コア・オブ・ベルズ)

「エロ天狗」(lo wie)

「低空飛行」(これまでの人生を振り返り)

7_28_木

夏はたぶん好きで、ライブも本数多くなる。8月は6本入っている。

昨日、オクノ修さんのライブを見に行った。オクノさんは今日の昼にはもう、京都の六曜社で働いている。オクノさんにとってはフォームを崩さない当たり前のことだは思うが、やはり頭が下がるし、淡々としながらの凄みに自分は圧倒される。
新作は自分には音数が多く聴こえて、実はなかなかハマれない。けど、昨日のライブはすっと入れた。「われわれ」という曲の前のMC。こういうものは足を運ばないと手に出来ない。色々自分の未熟さを思い知った。

自分にとってのフォームって何だろうか?生活、音楽、バイト、子育て、、。なんか全部違う気がする。もう、全てにおいて「ダメ」としか言いようないような。こんな46才になるとは思わなかった。

まあ、でも生きてるだけで良い気もする。喘息で死にかかったことは29才の時にあった。いや、あの時も救急で運ばれたが、点滴を一時間半受けて、帰宅する前、生姜焼き定食かなんかを食べた。

自分のフォーム。食べること。これはどんな時も崩さない気はする。それが、案外一番大事なことだと、ようやく最近、わかってきた。

7_23_土

ふらっと新宿に出て、気になってた国産オールドギターを試奏して、ちょっと途方に暮れ、友人に電話して、喫茶店で待ち合わせした。
10近く離れているSSWの彼は、ぼくのことを友人とは思っていないかもしれない。まあ、それはどちらでもいい。立ったまま、ビールを二杯飲んだ。
短い時間に色々話した。と思ってたが、軽く二時間は話していた。あっという間だった。
これが夜なら、またちょっと違ってくるのかもしれない。
自分は息子が帰ってくる頃には目黒に戻った

『逃げたロボット』という児童向けSF小説をやっと図書館で借りれた。この本は絶版でamazon中古でも二万する。図書館でも三か月待った。借りてすぐ読んだ。なんだか素晴らしい小説だった。息子の夏休みの読書感想文の本にしようと思う。三年生ではちょっとむつかしいかもしれないけど、帰宅して見せたら少し読んで、面白さにほのかに興奮していた。

ちょっと風邪っぽい。
昨日ラーメン二郎には行ったが、今日も本当は行きたい。もちろん、昨日も「全まし(にんにく、野菜、アブラ)」。

家の猫は自分の顔を見ると逃げ出すくせに、キッチンで何か作ってると、そーっといつの間にか足元にいたり、テーブルに乗ろうとしている。猫って、魚しか興味ないと思ったが違うんだな。焼きうどん、食べたいんだろうか。

8.12ベアーズ 豊田道倫 興行企画に寄せて

月亭可朝師匠にお会いしたのは大雪の日だった。知り合いを通じて、浅草の寄席の楽屋で話せることになった。とらやの羊羹を持って行った。その時考えていたライブのゲスト出演は日程が合わず叶わなかったが、楽屋で可朝師匠は優しく接してくれ、新しい曲への構想を少し話してくれた。それはとても興味深く、ずっと心に引っ掛かっていた。とても聴いてみたい、と。

それから、自分のデビュー20周年記念のアルバムに取りかかり、時間がなくなってしまったが、可朝師匠のことはずっと心に引っ掛かっていた。そして、ようやく少し落ち着いた今年のはじめに思い切って手紙を出した。電話を頂いた。大阪に行く時、タイミング合えばお茶でもしましょうと言ってくれた。勿論、まず、可朝師匠の新曲を出したい、という旨を伝えた。

そもそもなぜ、月亭可朝師匠に惹かれたのか。吉川潮氏が可朝師匠のことを書かれていたものを読んだことが大きいが、何らかの勘としか言いようがない。米朝師匠の筆頭弟子、「嘆きのボイン」、カンカン帽、二度の出馬、野球賭博、、等、可朝師匠を語るキーワードは割とたやすく出て来るが、そういう部分ではない。世間が貼りたがるレッテルをそのまま受け止めながらも、実はそこにいなく、しなやかに生きている。それは高座を見た時、感じた。
また、『ユリイカ』の立川談志桂米朝、共に追悼号で可朝師匠のインタビューは大きくページを割かれていた。破天荒に生きた芸人、というイメージの可朝師匠だが、そこには冷静で批評的であたたかい言葉が沢山あった。

常々、可朝師匠が言われている「発想」という言葉がある。芸人として、人間として、自分の頭で考えて決めて、やる。出来るようで、一番むつかしい。だが、可朝師匠はいつもそれをやろうとしている。他に、そういうひとをぼくは知らない。

大阪の新阪急ホテルのロビーで可朝師匠とお会いした。二時間半ほどお話して頂いた。新曲は以前お話しして貰ったテーマではなく、また新しいテーマで作りたいと。それは、可朝師匠にしか作れないんじゃないかと思う、ある意味過激なテーマであるが、誰も作ったことない歌になるのは間違いない。流石だな、と、少しおののきながらも感激した。そして、これは何としても形にせねばと思った。

それから、川田晴久美空ひばりのCDをお送りしたり、新曲の参考になればと資料を送らせて貰ったりした。その度に可朝師匠からお電話を頂いた。

今回ベアーズへの出演は快諾してくれた。ご高齢であるので、何が出来るかわからないが、一言二言でもご挨拶出来ればと。その言葉だけでも有り難く思えた。芸人として、月亭可朝がライブハウス、ベアーズのステージに立つ。是非、見に来てほしい。

そして、工藤冬里、SOLMANIA。なんだこの組み合わせは?!と思われるかもしれないが、自分としては繋がっている。パンク、ノイズ。そして、スカムの自分。月亭可朝は、ギターが弾けず、3コードを教わっただけで「嘆きのボイン」を作って、ヒットさせた。「音楽は本来のフォーマットにこだわらないと、面白いものにはならない」。色々聴いてきたけど、結局そう思う。いや、本当にそうなのか?私たちはひょっとしたら、無理して無難に上質ということで、つまらないものに身をゆだねていないか。まだまだ、もっと面白いことあるんじゃないか。この4組のライブは、そこが焦点となる。未来へのイベントを8月12日ベアーズで開催する。


皆と語りあえるような夜になれたら_。

豊田道倫

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豊田道倫 興行企画『ホルモン、ビール、ナポリタン、コーヒー』
8月12日(金)なんばベアーズ

開場 18:30開演 19:00 前売り¥3000 当日¥3300
出演:月亭可朝工藤冬里、SOLMANIA、豊田道倫
PA:西川文章

前売り:ベアーズにて、店頭販売、電話予約(06-6649-5564)、メール予約(info@namba-bears.main.jp)

4_27_木

職場にクーラー入ったが、ちょっと寒かったり。
でも、まあ、みんなとバイト、パートという立場で働くのはたまらなく好きだ。
社員になったら、全然違うんだろうなあ。

ヤフオクで千円でアロハを落とした。
服は千円までさ。

昨日、金魚のひまわりが死んでしまった。
市ヶ谷の釣り堀で釣ってきて、それから我が家にいた。
去年の夏から。
もう一匹の「ぶち」は元気だ。

息子にコンビニで売ってた「ドラえもん」買った。
ボクシングの練習から帰った息子はベッドに寝転んで読んでる。
ハッピータイム。

明日は二郎行こうかな。

一週間後、大阪ムジカでライブ。
小倉の藤井くん、ゲスト。
フェリーでやってくる彼には負けてしまうかもしれない。

4_25_月

かなり忙しかったバイトを終え、慌てて駅まで走ったが、乗るはずだった電車に間一髪で乗れず。
タクシーで品川へ。
渋谷。
bunkamuraオーチャードホール
ボブ・ディラン

はじめて見た。
今までライブを見ようとはまるで思わなかったのが不思議だが。
周りの特にディランファンでもない若者が結構見に行ってたりするのは気になっていた。

定刻に始まり、予定通りの終演時間に終わった。

曲間、舞台は必ず暗闇になるのが、なにかたまらなかった。

ネバー・エンディング・ツアー。



目黒で、ラーメン炒飯セット食べて帰った。




4_27_火

昨日、月亭可朝師匠から頂いた留守電を聞き返す。
美空ひばり川田晴久1950年のハワイのライブCDを送った。
感激してくれて、嬉しかった。

夜、焼きそばなど。
美味しかった。

今日は暑かったが、明日は少し涼しいらしい。
夜、洗濯をしてしまった。

寝る前、息子に宇宙人がいるかもよ、と話したが、「宇宙人なんかたぶんいないし、会いたくないし」と言われた。切ない。

昨日のディランを見て、山本周五郎の「青べか物語」を読もうとなぜか思った。