6_24_火

来月の録音セッションの交渉をしたり、CDR発送したり、街に仕事を探しに行ったり、遊んだり。

帰り、iPodで、松山千春の新曲を聴く。「我家」「2020年の遺言」を繰り返し聴く。「2020年の遺言」は語りと歌が混ざった曲で、語りでは友達やスタッフ、家族のことを思いやる松山千春さんが生々しくいる。「今、頑張らなくて いつ頑張るんだ 遊ぶにしても中途半端はいかんよ、中途半端は」「よくもおれを保証人にして金を借りてくれたよな」とか、面白い。コンサート・チケットを手に入れるのは物凄い困難だが、こうしてCDを聴いてるだけでも、千春さんに会った気になる。それにしても何て伸びやかな声なんだろう。これは声帯が云々ではなく、生き方が出ているとしか言えない。

電車を降りてから、自分の『しあわせのイメージ』を聴く。1曲目のイントロのシンセサイザーで作った音は、虫の音にも聴こえるが、XTC『SKYLARKING』が虫の音から始まっていて、その時は全然意識してなかったので、ちょっと驚いた。

『サマー・ガール』を聴いて、エンジニア早乙女正雄さんはキックとスネアの音は本当に抜群にいいなあと改めて思う。そういえばこのアルバムは、思ったより反応や反響はなかった。「聴いてますよ」というひとには何人か会ったが、そんな言葉ではよくわからない。それでもある程度の枚数は出荷されて売れているわけで、聴いているひとの声が届かなくても、ちゃんと聴かれているんだろうなと思う。

音楽を聴いて胸が熱くなったり、泣きたくなったり、笑いたくなったり。10代の頃に比べると、感受性は落ちているはずだけど、僕は毎日音楽に悶えている。