9_11_水

喉が痛くなり、医者へ。待合室で熱を測ったら、36度8分であった。たいしたことないが、喉はかなり痛い。煙草の煙が多い居酒屋に昨日ずっといたからか。ひ弱になってしまったと思う。昨日は帰りの電車で寝てしまい、終点の品川で寝ていたのを車掌さんに起こされた。ふらふらのまま品川からタクシーで帰宅したが、運転手さんが一番早い道順で行ってくれたので、夜間にしては安かった。

午後、東京コレクションのショウを見に行く。ファッション・ショウ、自分も参加させてもらったことを思い出した。

NOZOMI ISHIGUROさんのショウで、ギターを弾いた。屋形船でのショウで、ショウが終わった時のノゾミさんの挨拶でのお辞儀がとても綺麗だった。ノゾミさんは泣いていた。ここまで仕事へ想いを込めないといけない。そう思った。

しかし自分はまだまだそこまでいってない。歌を作って、ライブをやり、レコードを作って、売る。もう少しうまくやれば、生活出来るかもしれないが、それが出来ない。生活出来ないと、仕事という意識が生まれにくいが、その曖昧さと弱さがまったく悪いわけでもない気がする。曖昧だからこそ、売れることは考えないで、曲がやたら出来るのかもしれない。売れないけど、自分にとっては攫めてる曲は少しずつ出来てる。

最近は70年代前半のアシッド・フォークと呼ばれる物や戦前ブルースを聴いている。当時はマーケットにまったく乗らなかったもので、今日届いたのはイギリスで73年に30~40枚しか作られなかったAlice Island Bandというバンドのアルバムで、
CD-Rでの復刻。それでもこれはかなりいい。

ただ自分から生まれて来る物を演奏する。ちょっと危険な気もするが、それが楽しいのだと思う。誰にも邪魔されない場所があるのは強みだが、そこから発信するものは誰かの救いにならなければならない。

風邪の時は、音楽の事を色々考えてしまう。酒は飲めないし、外に遊びに行けないからだろうか。