9_23_水

朝、熱っぽかったので薬飲む。準備して、そろそろ息子を迎えに行こうと思ったら元妻から電話。「朝から待ちきれなくて、散歩してる」。慌てて出かける。息子はアンパンマンのリュックを背負ってウキウキしていた。これから大阪まで二人旅。アメリカに行く元妻と別れて、タクシーで品川へ。待ち合い室で少し待って、のぞみへ。早速お昼ごはん。息子は握って貰ったおにぎりを三個食べた。バナナ、ビスケットを食べて、昼寝。隣の席がずっと空席でよかった。
息子が寝たんでCDウォークマン市井由理『ジョイホリック』を聴く。いけすかない90年代ポップ。何だかすごい大人のサウンドに聴こえるのは、太いボトムのせいか。この頃はAKAIなどのサンプラーでループ組んで、リズムが太くてこもってる。ミュージシャン達の演奏もどれもいいが、なんと言っても市井由理の歌が危うくていい加減で可愛い。小泉今日子作詞の「恋がしたかった」は名曲。
新大阪に近づいた頃に息子は起きて、「もう大阪だよー」と言うと「ワーイ」と言って手を上げた。駅に着いて、母親に息子を預ける。
それから大阪駅に向かって、投宿。ライブの準備して、中崎町のプラネットへ。スタッフに挨拶。音合わせ。劇場は思ってた以上に狭かったが、PAシステムをしっかり組んでくれた。
17時より演奏。「朝から晩まで」から「長生きしたね」。40分くらいやった。普段のライブという感じではなく、何だか独特な世界を作れたような気もする。セッティングしてくれたスタッフに感謝。
それからすぐカンパニー松尾さんの『YUMIKA remix』。2005年にアップリンクで見て以来で、見るのは楽しみでこわかった。映像で見る林由美香さんのなんと可愛らしいこと。自分と同じ1970年生まれで、今このひとがいないことはやはりとても淋しい。ラストに自分の「ベンチ」が流れるシーンでは自分の歌なのに本当に泣きそうになってしまった。映像で死の喪失感をこれだけ伝えたものはそうそうない。
近くで今回の若い企画者Iくん、友人らと食事。お酒はあまり飲めず。22時半には解散。コンビニでお茶、プリン、雑誌『実話時代』を買ってホテルへ。やたらいい男の佃政一家総長が巻頭記事。築地や月島に幕末からある佃政一家の話、面白かった。東京の町は神事が多いし、やくざと町との独特なつながりがある。「一所懸命」という言葉は戦国時代からの言葉で、自分のシマを守るところから来たらしい。