11_12_土

夜、渋谷へ。


23時過ぎ、雑居ビルの地下にトイレを借りに行こうとエレベーターに乗ろうとしたら、食料品を積んだ男と、7つか8つくらいの男の子が一緒に乗って来た。親子のようだった。
男の子は赤いパーカーを着ていて、元気そうで、お父さんの仕事を手伝えはしないが、ずっとそばにいるようだった。お父さんは黙々と働いていた。


二人は身なりは少し薄汚れていたが、世界で一番幸せで、うらやましい光景だった。
さっと、その場を離れた。