12_12_水

早く年明けて来年にならないかなあ。厄明けるしなあ。と考えながらリハビリ。今年は本当に身体がガタが来てしまっている。後厄最後の襲撃か。
でも、考えようによっては、東京来て組織に殆ど属さないで、よく死ななかったと思う。
報われないことにも自棄にならず、自分の努力が足りないと思ってきたし、割と手近に入るドラッグなんてつまらないって思っているから。
だからこそ、死んでしまった友人たちのことが、やっぱり淋しいし、悔しい。
自分と同世代、同級生の友人が二人いなくなったのは、途方も無く淋しいことだった。


岩淵弘樹監督。『サンタクロースをつかまえて』。ドキュメンタリー。監督が故郷である仙台にクリスマスに訪れ、家族や友人、好きなバンドを撮影したもの。震災のその後の仙台が映っている。
島田隆一監督。『ドコニモイケナイ』。ドキュメンタリー。2001年、渋谷で歌っている19歳の女の子。とても魅力的で可能性は持った子だったが、統合失調症となり、佐賀へ帰郷。10年後、監督が佐賀へカメラを持って訪れる。


どちらも見れてよかった。どちらのパンフレットも読み応えあった。商業的に成り立つのにはむつかしそうだが、こういう作品が制作でき、上映できるのは、やはり東京という発信の街だからと思う。
息も絶え絶えな部分もあるが、この街はしぶとい。


東京から去った元恋人が自殺で亡くなったことを『ドコニモイケナイ』を見て、思い出した。彼女もかなり精神を病んでしまっていた。亡くなる少し前に、メールをくれた。「この曲、いいよ。YouTube見てみて」という軽い内容だった。
優しい心を持った彼女にぼくは何も出来なかった。


おれ、新しい歌をつくらねば。新しいアルバムをつくらねば。と、強くやっと思っている。
こんな気持ち、19年ぶりかもしれない。