10_12_日

何だか慌ただしく一日が過ぎる。いつもこんな風に焦ってばかりで、いいのだろうか。かと言って、もし今ひとり暮らしに戻ったらものすごい怠惰な生活になるだろう。それもわかる。ひとり暮らしでピシッと出来るひとはすごいと思う。

相変わらず息子と寝る前は思い切り遊ぶ。ふと、女の子だったらどうだったんだろうなあと思う。女の子だったら、大阪で育てて大阪弁で話してほしいと思う。そして、ミドリのような破けたバンドをやってほしい。なんて妄想してもしょうがない。
息子は相変わらず寝る前ありったけの力でぶつかってきたり、思い切り遊んでゲラゲラ笑う。あー、早く本読みたいなあとも思うが、遊んでるうちにお互い何となく電池切れになって寝てしまっている。
夜中起きて、黒岩重吾の『飛田ホテル』という短編集の続きを読む。陰惨で憂鬱になる話しばかりだが、人間の描写がいい。冷たいがやさしい。20代前半の頃よく読んでいた。あの頃大阪の古本屋には角川文庫から出ていた黒岩重吾は大抵どこでもたくさん売っていた。今でも多分売っているのだろう。東京ではあまり見かけない。

アルバムの詰めにかかる。音源を集めたり、ミュージシャンに電話したり。ヒップでチープなものにしたいが、どうなるか。今まで作ったアルバムとは違うから不安ではあるが、その方が面白い。考えないで思い切り作って、失敗して、次に進めばいいだけのことだ。

夜中、紅茶を飲みながらyes,mama ok?を聴いている。