11_4_火

朝から小室哲哉の報道が騒がしいが、そんなに世間を騒がせる事件なのか、いまいちわからない。あれだけ追いつめられて金策に走りながらも、ドラッグに手を出していなさそうなのはさすがだなとも思った。そこが二流、三流の表現者とは違う。どこかクールでなかったら、ソングライターは務まらない。90年代、矢継ぎ早に出して来る小室ソングは大量生産でありながらも、確かにスピリットがあり、心のある部分をキュッと締めてくれた。
次、小室さんがどんな曲を出してくれるか今から楽しみである。

この間伊勢崎町の古本屋で買った花村萬月の「惜春」という小説を一気に読んだ。雄琴のトルコ風呂で働く青年の話で、無骨な小説ではあったが、所々の人間の描写が上手い、というか何か迫って来るものがあった。

雄琴は今はすっかりさびれているようだが、ちょっと行ってみたくなった。琵琶湖の湖畔で、ひとり夜を過ごしてみたい。