3_12_木

昨日午後時間が空いたので、また青山のワタリウム美術館での島袋道浩展へ行った。「FISH & CHIPS」をまた何度も見た。魚が泳ぐ海中を一個のじゃがいもが、ただ泳いでいくという映像。じゃがいもは時々魚にこづかれたりしながらも、意外にきれいに泳いでいた。なんでこれを見てると泣きたくなるのだろう。色々なことを思う。
この作品は映像の処理や音楽の音質調整を丹念にやったと聞いてるが、何より見ていて、冷静でなくなる。何もドラマチックでないのに、なぜここまで心を揺さぶられるのだろう。
今日は映画音楽の録音。友人のミュージシャン宅で。あらかじめ決められたことをやりつつも、思いつきで録音したものの方がよかったりする。
物を作る時、冷静にはなるなよといつも思う。泣いたり、立ち上がったり、叫びたくなったり。そういう瞬間がなければ聞いてるひとの心を揺さぶることなんて出来ないのだから。それが出来たかわからないが、自分らしくないものが出来つつある気がした。
録音は後、また別のミュージシャンとのセッションを残して終了。大方見えてきた。