4_27_月

25日はオールナイトライブ。一日ずっと雨で家で悶々としながら準備と練習。新宿に向かった頃には雨はほぼ止んでいた。
ゲストの堀内博志監督によるレコーディング・ドキュメントはスクリーンで見ると、自分の顔がひたすら恥ずかしい。プロデューサーの曽我部恵一くんはかっこよかった。今は冷静に見返せないものではあるが、時を経ればこの映像はとても貴重なものになる。一枚のアルバムを一日で仕上げてしまうことは、この先もそうないと思う。またスタジオに入りたいなと思った。
佐内正史の未発表映像は、HD撮影で女の子を素材にして演出、編集したもの。妙に過剰な編集は学生みたいで、なんでこんな変なことやるのやろとおかしくなった。見終わって、やっぱり佐内さんは写真が見たいなと思った。写真では伝わりにくい人間らしさや空気があって、これはこれでよかったが、改めて写真という静止画で伝わることの凄さを感じたのは、終わって最新作の写真集を見てしまったから。たくさん作り続けてるひとは作り上げることの徒労感を知っているからこそ、段々純度が高くなる。そんなことを思った写真集だった。
二人の映像挟んで、自分は前半はアコギ、後半はエレキで5時までやってアンコールも頂いた。みんな元気だった。お客さんがいたから、オールナイトという形態が成立出来た。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。
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来月のソロライブは、15日(金)新宿シアターpooにて。自分は東京では初の投げ銭ライブを19:30から。投げ銭というのは、お客さんが自由にお代を払う。通常のライブとは違う雰囲気になるかもしれない。
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26日、鴬谷キネマ倶楽部でカーネーションのライブ。二人となって、サポート・ドラマーを迎えてのライブで、色々な想いになりながらもアンコールの「夜の煙突」では泣いてしまった。
音楽というものは、いまだによくわからない。スピーカーから流れてくる目に見えない空気の振動で、ウキウキしたり、せつなくなったり、ドキドキしたり、落ち込んだり。技術や設備や才能や色々な要因はあるが、やっぱり人間なのかなあと、色々腑に落ちないなあと元キャバレーのホールの片隅に座り込んで、考えこんでしまった。
27日、息子が泊まりに来る日。保育園へ迎えに行くと、男の子と仲良く遊んでいた。僕が来たことに気づくと、きゃーっと手を上げて真っすぐ走って来た。保育園を出たところで「いーも、いーも」と言って、また買い食いかい?と聞いたら、はーいと答えたので、焼き芋買って帰った。寝る前『ギター』を流した。「ゆいちゃん」では語尾のところは一緒に歌い、手拍子して喜んでいた。
よく子供はあっという間に大きくなるよと言われるが、あまりそういう実感はない。来月で二歳になるが、やっと二歳かあとも思う。普段離れているからそう思うのだろうか。皮膚を痒がってなかなか寝れない息子と過ごす夜は長い。『ギター』が終わって、花電車の『NARCOTIC GUITAR」。外国のお化け屋敷のような遊園地にいるような気分になる。