7_1_水

朝、息子を保育園へ送る。保育士に渡して、しばらく着替えの準備やらして、そっと中を覗くと、息子はもう友達たちと遊んでいた。その表情は家で見せるものとは違うが、子供は子供なりに社会の中でやっているのだなと感じた。保育士から「息子さんは誰よりも園の菜園の世話をします」と聞いてうれしかった。

夜、アップリンクで『遭難フリーター』を見に行く。金を払おうとすると、カウンターの中にいた男の何人かが、目を見合わせて変な間を持って「いいんじゃないですか」と小声で言う。その感じが気持ち悪くてしょうがなかった。ちゃんと「豊田さんですか?映画に楽曲を提供されてるし、そのまま入って貰ってよいですよ」とか顔を見て言ってくれたら、「あ、そう。ありがとう」とも言えるが、頭悪そうで着る物もよくいる感じの中途半端な連中が暗黙の協議の上「いいんじゃないですか」と通されても気分が悪い。彼らは何のためにカウンターにいるのだろう。仕事なのかボランティアなのか。あの気合いのなさはすごい。金払って中に入った。

映画は前見た時よりもリラックスして見れた。前はトークの前だったので、構えて見てしまったのかもしれない。「東京ファッカーズ」が流れる場面もよかった。やはり後半の岩渕監督がひとりで街をさまよう場面がよかった。ひとりになりたくて、自分はこの映画をもう一度見たいと思った。後、ある青年が『遭難フリーター』のことを「あの映画、好きですけどね」と恥ずかしそうに言ったのも引っ掛かっていた。作った物を恥ずかしそうに「好きです」と言ってもらえるのは、うらやましい.

映画の後、昆虫キッズの高橋くん、麓健一さんのミニライブ。映画の後だったからか、音楽って自由だなあと妙に染みた。

久しぶりに西大島へ飲みに行こうとしたが、体調がいまひとつだったので帰宅した。Tシャツ一枚だと建物の中に入ったら寒かった。