7_12_日

朝、息子とすぐ近所の中学校へ投票。昼、アジの開きを食べさせて、別れる。またしばらくして、元妻の展示を見に代官山へ。息子は昼寝してるかと思ったら、元気にはしゃいでいた。夏だからかアッパーなのか。うれしい。しばらくしたら母親に抱かれて眠ってた。

東中野ポレポレへ。映画『あんにょん由美香』上映記念イベント。川本真琴さん、あらかじめ決められた恋人たちへの池永正二くんと演奏。リハの時にPA担当のエンジニアがいないことを知って唖然とするが、怒ってもしょうがない。慌ててたまたま時間が空いてたBUNさんに来て貰う。本番前控え室で、川本さん、池永くんととりとめない話し。ちょっとした時間だが楽しかった。
はじめに松江哲明監督の挨拶。自分は久しぶりに「ベンチ」を歌った。イベントのトップバッターでやるのも久しぶりだった。他「ガールズバー」「ビスケットの歌」「真冬の劇場」「豚バラ殺人事件」「チーズバーガー、コカコーラ」「メリーゴーラウンド」「恋のアンブレラ」。自己採点48点。会場のお客さんの顔が見えすぎても気が散ってしまうことに気づいた。小金持ち風の中年男性客が多かった。
次、池永くんソロ。川本さんの新曲と池永くんピアニカ。川本さん、池永くんと「ほんとうのはなし」、すきすきスウィッチ「おみやげ」のカバーで終わった。三人のセッションは満点に近かった。川本真琴さん、池永正二くんは素晴らしかった。

近くの居酒屋で打ち上げ。東中野は独特で街という感じがあまりしない。都会的というのも違う。仕事が好きなひとが住む街のようでもある。五反田や大井町のような、やさぐれやさびれた感じはないが、入った居酒屋はちょっと古めかしくていい感じだった。
選挙の結果が気になったが、選挙に行ったひとは殆どいなかった。松江監督でさえ行ってない。イベント、上映、共に盛況でよかったが、なんか独特な閉塞感があったのは何だろう。世の中を広く見ようという興味よりも、映画や音楽の方が好きな人達の極地的な集会のような。
終電にやばいと思って走って駅に向かったが、乗り遅れてしまった。久しぶりに「遭難フリーター」の気分を味わった。あの映画が好きなのはひとりの息づかいを何に依存することなく映していたからだと思った。最近の自分の曲はそんな曲が多いのは、生活が変わったことも大きいが、ひとりが好きだからかもしれない。

それにしてもBUNさんと飲みに行ったのも実に久しぶりだった。自分のライブの後、明け方から男七人くらいでカラオケに行ったりした。2002年の頃だと思う。あの時一緒にいた豊田利晃監督、漫画家の松永豊和さん。あの頃に比べたら作品は発表していないし、どこかに潜ってるかのように思うがどうなんだろう。自分も力ある限りは曲を録音してライブを続けるしかないのかと、BUNさんのちょっと老けた顔を見ながら思った。