11_10_火

保育園へお迎え。息子はひとりでテープルで本を読んでいた。後ろから見たら勉強しているかのようだった。お友達が「パパが来たよー」と声を掛けたら、いつの間にか子犬のようにチャチャッと足下に走って来た。
映画見たり展覧会行ったり、ひとと飲んだりする時よりも、息子と過ごす時間がもっともクリエイティヴな時間だと思うのは、色々頭を使うからだろうと思う。食事の支度や遊び、会話。その中でライブや曲のヒントを貰うことがとても多い。最近作った「抱っこ先生」は息子が抱っこ抱っことせがんできて、その中で「抱っこせんせいー」って何かの拍子で出てきて、これは使えるなと思って仕上げた。

市橋容疑者が住之江のフェリーターミナルで確保された。沖縄へ行こうとしていたらしい。テレビでは両親の会見が流れていたが、そんなことやってニュース番組なのかワイドショウなのかわからない。同じ事を何回もわめいてるキャスターとか見てるとアホみたいと思うが、案外本人もそう思ってるんだろうなあとも思う。
この間お会いした写真家の古屋誠一さんはずっとオーストリアグラーツ在住の方だが「今後、日本に戻ることはないのですか」と訪ねたら「こんな幼稚な国居てられない」と言って、日本のマスコミや政治、アートがいかに稚拙なのかを話してくれた。それは本当にその通りでアート本に至っては、出版の際、契約書を作るのは稀だとも聞く。何となく思考停止でもやっていけるし、次代の事を考えないのは、どの分野でも同じかもしれない。

そんなことも隣で息子が寝ているから考えるのかもしれない。何回か寝言を言った。外は雨が強くて、こういう日はアコースティック・ギターの音は湿ってよくないが、こんな夜はなぜかギターを弾きたくなる。