11_8_日

昼過ぎ、佐内さんが近所まで車で来てくれて、アコギ、エレキ、両方持って家を出る。川崎の岡本太郎美術館へ。佐内さんの展覧会の中で、館内ラジオに出演。写真家の古屋誠一さんが来ていて、お茶しながら話を聞く。今回の展覧会の佐内さんの写真集を見ながら「作った写真はよくないんだよ」「うーん」「これはいい」と、パパッと感想を言う。一見いい加減そうにも見えたが、こういう率直にポンポン言えるのが批評だと思った。「表現は丸裸になることだから」と言っていた。
母の塔の下が簡易スタジオで、午後3時から放送。前には観客も何人か集まってくれた。アコギ、エレキを持ち替えて何曲か歌った。最近は「街の底」「抱っこ先生」は必ず歌う。終わって、ささっと撤収。作家のよしもとばななさんから、「歌詞、すごいよかった」と褒められた。友人達とお茶。とある若い女優さんも来ていた。
途中でラーメンを食べて、新宿で佐内さんと楽器屋へ。ギターを買うのにつき合った。僕はストラップを買った。
タワーレコード寄って、帰った。電車や街で、楽器を持ったひとをよく見た。綺麗な女性でギターやバイオリン・ケースを持ってるひともいた。日曜だからライブがあちこちで行われていたのだろうか。ギター2本持ってる自分も、一丁前に音楽やってる風情に見えるんだろうか。まあどうでもいい。

個人表現はあまり好きではないなと最近思う。それでも佐内さんや古屋さんの写真を嫌いではないのは、なぜだろう。何かに撮らされてるようなものがあるからかもしれない。自分の歌は思い切り個人表現だが、電流が止まったら何も出来ないような機械に自分が思える時がライブ中はある。もうちょっとだと思う。