6_10_火

この間写真美術館の中のNADIFFに寄った時、店内に流れてる音楽に息子は体を大きく揺らせてノッていた。ジャズ・ロックだった。気になったので店員さんに何のCDか聞いたら、マッチング・モウル『そっくりモグラ』だった。1972年のアルバムでロバート・ワイアットがやっていたバンドなのでジャケットは知っていたが、聞いてなかった。ロバート・ワイアットはソロを何枚か聞いてよかった記憶はあるが、今手元に一枚もない。

今日『そっくりモグラ』を買って来た。新宿へ出て、はじめユニオンへ行ったが中古では出てなかった。ロック館の中古フロアにも行ってしまったが、ロック・ファンの男達の黙々とした熱気で汗臭かった。プログレ館はスッキリしていて、お客もスマートでインテリっぽいひとばかりだった。結局タワーレコードで買ったが、タワーの入ってるビルはセレクト・ショップばかりなせいか、みんなそこそこのファッションで実につまらない。時にハッとする格好をしている女の子もいて、ちょっと下品で派手で、そういうひとはいいなと思う。自分の格好をしているひとに僕は惹かれる。

家に帰ると、息子は晩飯前で機嫌が悪く、しくしく泣いていた。早速『そっくりモグラ』を大きめの音で掛けると、しばらくして泣き止んで、ソファで抱っこしてとすぐ寝てしまった。音数多くややこしく、結構うるさいと言えばうるさい音楽なのに、アナログ録音の音のなめらかさがやっぱりいいのかなと思った。

20分程寝て、ごはんの支度が出来た頃に目覚めた。テーブルの上のごはんを見て、まだ抱っこされてるのに、手を合わせて嬉しそうに「いただきます」をした。よっぽど腹を空かしていたのか、ごはんが好きなのか。

ごはんを食べ始めると、実に機嫌がよく、しかも悠々とした態度で食べる。まるでおじいさんが、フランス料理のランチを楽しむようでもある。

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再発の『ROCK'N'ROLL 1500』の発売日がもうすぐ確定。来月中旬になりそう。ライナー、歌詞カード等の確認作業に入った。