6_15_日

妻が出張から帰宅。五日ぶりだったので、息子は今日はずっと甘えてた。夜もなかなか寝ず、ずっと遊んでた。

家族がいると、自分の時間、自分のことをやる時間がなくなるーというのは、確かに物理的にはそうなのだが、最近は、自分の場合はそうでもないのかもと思ったりする。音楽に打ち込める時間は限られているが、ずっとそのことだけ考えてるのは変わりがない。夢の中でも録音のことばかり出て来る。

時々、音楽をやってる若い知り合いの話しなど聞くと、あんまり自分に向かいあってないようで、そういうひとはアルバムも出してこないし、世に出て来ない。アルバム一枚作って出すことは、CDのコストがいくら下がったと言っても大変である。他者を呑み込まないと、よいものは出来ない。他者を呑み込むには、自分をどれだけ追い込んでいるかを示さなくてはいけないし、それはもう曲という形でしか提示出来ない。

今自分が取りかかっているアルバムは、多分30代で一番大きな仕事になりそうである。大きいというのは、プロジェクト、予算の規模ではなく、そういった面は全然大きくないが、ボリューム、そこに掛ける気持ちというのが、かなり大きい。自分の作ったものを出せるというオリジナル・アルバムを大切にしなければならないし、ずっと出せるかというと、オーダー数がなかったら作ってもしょうがないわけで出せなくなる。

曲だけあっても作れるというものではなく、何かが目の前でピタッとした時に形になる。まだピタッと来ない。まだ何かの要素が足りないのだろう。何も考えないで、曲を作り続けなければならない。