10_31_金

横浜の黄金町でライブ。黄金町ははじめて訪れたが、前までは有名な「ちょんの間」の街で、外人さん達で賑わっていたという。一回行った方がいいよとよく言われていたが、行けないうちに摘発され、今では「ちょんの間」はない。それでも街の雰囲気はあやしくて、警官がずっとうろうろしていた。ライブ前ふらっと入ったラーメン屋さんは老婆二人がやっていた。
会場はカフェで、アート的な雰囲気だった。はじめての会場で音がつかめない部分あり、四苦八苦しながらやった。

聴きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

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ライブというのは、終わったら何も残らないのがあっけなくて、でもさっぱりしてていい。演奏がよかったのか、悪かったのか。うじうじ考えてもしょうがない。ただ思ったのは、ひょっとしたらもう自分は自分の曲に飽きて来ているのではと思うことで、もっともっとすごい曲を作らなければいかんと思った。もっともっとすごいものは、ひょっとしたら曲ではないかもしれないとも思う。
最近「まぼろしちゃん」という曲をよくやるが、このくらいの感じが今いい。スナックのような曲。これが作るのがなかなかむつかしい。表現というのはシリアスにやるのは簡単で、軽くて面白いものがとってもむつかしいなと思う。

高田渡が短くて定番の曲ばかりやっていたのを、前はあんまり面白くないなと思っていたが、実はあの形が一番強いのかもしれない。落語家と同じようなもので、同じ噺をとことん突き詰める。オクノ修さんはその感じがある。自分には到底出来ないことだなと思う。自分は自分のやり方を作らなければ。

帰宅して、ビールをちょこっと飲んだ。二階の寝室では、布団被るのが嫌いな息子も妻の布団の中で子犬のようにちんと寝ていた。