5_22_金

息子の二歳の誕生日。三人で食事、カフェでお茶。プレゼントは金魚とニューバランスの15cmの靴を。
ふとひとりになると、自分に子供がいたんだっけと思ったりもする。そんな時にも子供は息を吸って、生きている。同じ空の下にいるのだから、それだけでもうれしいことかもしれない。

午後、雑誌の取材を受けた。名前を名乗らない編集者、カメラマン。最近それが普通なのかと思う。昔はじめて会った佐内正史は取材の場では全く会話しなかったが、不器用そうな手書きの名刺をくれて、それを電話機のそばに置いてて、何度も電話しようか迷った。そんなことを思い出した。
最近の音楽の何が面白いのかなあと思う。名前を出した昆虫キッズは、ライター、編集者、誰も名前も聞いたことないと言っていた。僕の最近のライブを見ていないライターに、今の気分を伝えるのは苦労した。ささっと決まった取材で、そんなのでミュージシャンに取材をするなんて日払いバイトと同じだと思う。形に残る物もどんどん安っぽくなるから売れないわけで、自分の作る物は厳しい状況でも豊かな物にしなければ。

昨日マスタリングしたサントラ盤を繰り返し聴く。聴いていくうちに、これはこれで自分のソロアルバムになっていたと気づいた。CDのアーチスト名にはじめ名前を入れていたが、外したから素直に作れたのかもしれない。
思わずテーマ曲をベルリンにいる島袋道浩さんにメールで送った。そしてその後スカイプで長電話した。