8_31_月

朝、いつものようにゲストハウスでコーヒー、トースト、サラダ、目玉焼きを食べる。部屋で一曲仕上げた。
昼、事務所で通訳スタッフの女の子と会ってからスタジオへ。のはずだったが、女の子の服が何ともよくて眩しくて、ランチを一緒に食べることにした。スタジオまで一緒に来て貰って、2時間練習。店のひとがセッティングしてくれたが、ヴォーカルのエコーが深くて、その音質の微妙な濁り具合が韓国っぽい。自分の声質に合ってる気はして、歌もちょっと上手く聞こえた。エレアコはマーシャルに繋いで音を出した。
一旦宿に荷物を置いて、慌てて展覧会会場のKIMUSAへ。日本から一緒に来てる島袋道浩チームの岡山直之さんのパフォーマンスを見に。建物の屋上の端に麦わら帽子を被った岡山さんがスクッと立ち、帽子の上にセットされた噴水から水が飛び出す。虹が出ることを目的とされているらしいが、虹は出なかった。それでもその姿ははじめ滑稽に見えたが、ずっと感動してなぜか泣きそうになってしまった。韓国の青い空の下で微動だにせず立ったままの岡山さんはかっこよかった。
展覧会の準備はどんどん進んでいて、あちこちで大工さんが働いている。僕のブースもDVD上映のセッティングも済んで、壁に大きく自分のライブ映像が流された。6月のnestでのライブで、曲は「人体実験」と「ギター」。派手なシャツを着ての久下惠生さんとの演奏は、自分でもなかなかかっこいいと思ったが、通訳スタッフの女の子は映像を見て「色んなシャツがあるんですね」と。
他のブースをちょこちょこ見て回ったが、会場のKIMUSAは少し前まで軍の機密基地だったので、韓国の作家はどうしてもそれを意識した政治的な作品が多いと聞いていた通り、シリアスで怖い作品が多かったように思った。女性が入れなかった建物でもあったので、それも何かあるのかなと感じた。それにしても今回のスタッフは殆ど全員と言っていいくらい女性だ。プレス関係者も女性ばかりで、韓国のアート業界は女性で作られているのだろう。
夜は日本から来てくれた友人ら、島袋チームとホンデへ出て、カムジャタン。そしてカラオケ。みんな上手いが、通訳スタッフの女の子のSPEEDの「WHITE LOVE」とヒッキーの「FIRST LOVE」がよかった。自分は「悲しい色やねん」「昔の名前で出ています」など歌った。タクシーでまたインサドンに戻り、飲んだ。