12_12_土

今日は春のような暖かい日だった。
朝からバタバタ近所で買い物やらして、今日販売するカセットテープを準備した。大阪から釜山までのフェリーの中でのライブ音源。夜から行われるカラオケ大会の中で歌うことになったのは、島袋道浩さんのアート作品のためで、それはそれで面白かったなあという思い出だったが、久しぶりに録音を聴いてみて、これはカセットで聴いたらよいかもと思った。そして昨日ヨドバシカメラで30分カセットテープを買い込んだ。

ギターはスクワイア、コンピュータにキーボード、エフェクター類の荷物を持って原宿のVACANTへ。梅佳代、徐美姫、佐内正史とのスライドショウ。
写真に音をつけるのは久しぶりだったので、かなり戸惑った。でも、それを素直に出した方がよいかもと今日は思った。何となく音楽を付けるのは簡単で、適当に心地よい音色で差し障りのないフレーズを並べればそれらしくなるが、それはやりたくないし、転げ落ちてもそこで何か面白い瞬間が見つかれば、自分にとって次に繋がる。
苦戦したが、最後の佐内さんとの時に、ちょっとつかめて楽しめたのでよかった。右手の爪が割れて血が流れていたが、演奏中は気づかなかった。終わってから痛んだ。

そのままお店でわいわい飲んだ。カセットやCDが売れてて嬉しかった。今日は写真を見に来る人達で、音楽には興味ないだろうなあと思っていたので、カセットなんか売れても1、2本だろうと思っていた。自分の作ってきた録音物の面白さには自信あるので、売れると嬉しい。
息子もわいわい遊んでた。イベントで両親が揃っているのは嬉しいのかなあ。帰りのタクシーでもはしゃいで、帰宅してもなかなか寝なかった。明日は日曜日なので朝はゆっくり寝かせよう。

それにしてもスクワイアのテレキャスは恐ろしい。自分の感情をそのまま出してしまうから。70年代のUSAのは感情を時に「まあ、そんなに気張んなくても」と、和らげてくれ、もっといい音へ導いてくれる。
クワイアはそれがない。戸惑ってる時や、困ってる時はそのままの音が出て、ちゃんとやんないとそのままにしか出ない。
買った時に、これはちゃんと弾かないといい音にならんぞと思ったが、それは違ってた。このギターはちゃんと弾かない方が面白い。弦をはじく時に戸惑いがあった方が、ギターは喜ぶ。
そして、このギターに自分の性格も似てきたようだ。