3_19_金

三軒茶屋グレープフルーツムーンにてSPOTTEDのイベント。近所からバスで三茶に向かった。はじめて演奏する店だが、妙に音の抜けがよくてとまどいがあった。自分は音の抜けが悪い方が好きなのかなあ。自分の音が聞こえてすぎても困る。ギターはギブソンLG-2で。

ライブははじめ見汐さんと吉田くんの演奏。高田渡小林旭のカバー面白かった。見汐さんは以前一緒になった時、佐野元春の「彼女」もカバーしててよかった。エレクトリックギターでのスリーフィンガーのトーンがよかった。
MARKの演奏は去年出てもらった勉強会の時よりも、ぐっと前に出てきて迫力とポップの充満が凄かった。歌ってる時客席を見ないので、見た方がいいかなとも思ったが、あの集中力が欠けてしまうのかもしれない。

休憩して、映像上映。川本さんのPVロングバージョンは福井での川本さんの取材のようなもので、貴重なものではあった。生々しい発言もあったが、これはライブイベントで上映しなくてもと思った。クレジットで「演出;構成:松江哲明」と出て来た時、テレビ番組のような安っぽさと無責任さを感じてしまった。
佐内正史カンパニー松尾なら福井でどう撮ったんだろうなあと思った。川本真琴という対象物を撮影しても、何か普遍的なものを突きつけてくる彼らの川本真琴がすごく見たくなった。

微妙な空気の中、自分のライブは立ち上がりよくなかった。浅川マキさん、鈴木博文さんのカバーをやり、少しずつ気を取り直して何とかやれた。今年は新曲は作れなくてもいいやと思ったが、今日ふと出来た「39度6分」という曲をやれた。
それから今度アルバムをプロデュースさせてもらった三輪二郎くんを呼んで、川本さんもそっと入って「家出っ娘」。アルバムでも川本さんにコーラスで録音してもらった。
そして川本さんの曲、2曲。最後に「移動遊園地」、アンコールで「ほんとうのはなし」で終わった。
セッションは、リハーサルの方が伸びやかに出来たかなあとは思ったが、こういう日もある。またいつか川本さんとやれる時を楽しみにしておこう。

終わって、友人らと沖縄居酒屋へ。わいわい悪口や出たらめ俳句やエロ話や色々で盛り上がる。いい週末の夜、久しぶりだった。
朝方帰宅してSPOTTEDを読んだ。川本さんのアルバムの七尾旅人くんのレビュー原稿がよかった。川本さんがアルバムを出さなかった9年間、自分は何やってたんかな。音楽が出来るうちは楽しんでいこう。